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[特集] 2001年1月26日じゃかるた新聞掲載

大地の恵みがいっぱい

パリパリ ポリポリ

クリピックを試そう

 お皿(さら)というと日本では陶器をイメージするが、インドネシアの器は、ロンボクの陶器、木製の皿、ジャワのアンティークなどしゃれたものが多い。そして、インドネシアの器にはインドネシアのお菓子がよく似合う。クルプック(揚げせんべい)、ウンピン(どんぐりに似た木の実を潰して揚げたせんべい)などインドネシアにも、自然を活かした独特のお菓子が山ほどある。中でも、クリピック(パリパリ感あふれる薄揚げチップス)の素朴な色合いは、どんな器にも美しく溶け込む。いろいろな果物や野菜から作られるクリピック、自分好みのブレンドを作って、風呂上がりのビールと一緒にどうぞ。一度食べだしたら、パリパリポリポリ、もう止まらない。
(2001年1月26日じゃかるた新聞掲載)

チップス盛り合わせ

ロンボクの木のボウルに盛られたブレンド
大地の恵みチップス
 シンコン・チップスは、いわばポテト・チップスのキャッサバ版。ジャガイモよりも薄いが、もっと固くて新鮮な歯触りだ。スーパーで売っている袋入りは、量がとても多く、ガンガンほお張っても、なかなか減らない。ジャワの肥沃さを感じさせてくれる。塩味でビールに合う。


育ち盛りのおやつ
 バナナ・チップス。塩味と砂糖がけの二種類がある。塩味の方は、グリーンピースのお菓子に似た味で、バナナのほのかな甘みと塩味が体に優しい味わい。冷えた牛乳との相性が抜群の栄養満点の菓子。


紫色の美人菓子
 ウビ・チップス。サツマイモのチップス。丸い形状に、深い紫色が色っぽいほどに美しい。自然な甘さで、味も一番のお薦めだ。固さ加減もちょうどいい。日本人には懐かしい味でもある。

チップス各種

左上から時計回りにクンタン・ガドゥン、シンコン、ウビ、スクン、クンタン・エビ、中央がバナナ
見た目がそそる
 スクン・チップス。直径十センチほどの円形で、椎茸の傘の裏側のような模様が美しい。思ったよりバリバリしており、下手をすると口の中の皮が切れそう。見かけほどのおいしさはないが、どこかでスクンのゴレガン(揚げ物)を見つけたら、試食することをお勧めする。ジャガイモを少しなめらかにしたような果肉がうまい。


食べ過ぎると酔う
 クンタン・ガドゥンチップス。ガドゥンという種類のジャガイモに似た芋のチップス。白く、なめらかな肌をしている。ポテトチップスと違い、油っぽくはない。少し、苦みばしった塩味。生のガドゥンは毒を含んでおり、そのまま食べると中毒を起こすそうだ。クンタン・ガドゥンチップスも食べ過ぎると、「酔っぱらう」との証言がある。

チップス量り売り

豆、クリピックなど100種類以上の菓子を量り売りする「アピック」
麦茶に合う濃い口の味
 クンタン・エビ。ジャガイモ・チップスに甘辛ソースをコーティングしたもの。今回、集めたチップスの中で、一番濃い味をしており、若い人好み。ジャガイモのソフトなパリパリ感が後を引く。ビールよりは、麦茶に合いそうだ。


おいしい食べ方
 ラスナ・サイド通りのパサール・フェスティバル、スティアブディ・ビルディングなどにある「アピック」という菓子屋が代表的だ。スーパーのヘローなどでも買える。いろいろ取りそろえ、ブレンドすると、飽きない。


この記事は2001年1月26日のじゃかるた新聞に掲載されました

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