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2007年12月12日 じゃかるた新聞掲載

マンション特集(4)
無線インターネットに人気  テニス場、プールは当たり前

 マンションを選ぶ際には部屋の広さや立地条件同様、ファシリティの充実具合も気になるところ。インドネシア不動産研究センター(PSPI)のパナンギアン・シマヌンカリット代表(国民住宅担当国務相事務所特別補佐官)によると、テニスコートやプールといったスタンダードなファシリティに加え、無線インターネットなどを備えるマンションが増えている。また、インドネシア人富裕層よりも、外国人は特にファシリティの充実度を重視するという。
週末になると市内の至るところで、不動産販売のエキスポが行われている
週末になると市内の至るところで、不動産販売のエキスポが行われている
 「インドネシア人は例えばマンション内にプールがなくても、どこにいけば良いプールがあるか知っていますからね。数年程度の滞在の外国人はマンション内で何でも済ませることができるというのが重要です」と語る。
 シマヌンカリット代表によると、テニスコートやプール、コンビニエンスストアは低価格帯のマンションでも当たり前。サウナ、フィットネスなどの設備に加え、最近はインターネットのワイヤレス接続サービスのWiFi(ワイファイ)を設置するところが増えているという。
 シマヌンカリット代表は「日本では光ファイバーが入った集合住宅が多いでしょう。光ファイバーはまだ先でしょうが、インドネシアでもインターネット設備の充実が進むと思いますよ」との見通しを明らかにした。
 また、渋滞で移動に時間がかかるジャカルタではショッピングモールを併設した、いわゆる複合型のマンションも人気が高い。
 「どのマンションでもコンビニエンスストアやレストランがありますが、ショッピングモールは、その延長と考えることもできるかもしれません」と言う。
 シマヌンカリット代表は「マンション数が増え、競争も激しくなっている。高級マンションではプライバシーを守るプライベート・エレベーターを備えるところも増えるなど、インドネシアよりマンション開発で先行するタイやマレーシアといった周辺国を参考にしながら、ファシリティもどんどん充実してくるのでは」と語った。

「契約前に再度下見を」 「家具の数をチェック」
 邦人の部屋探しにアドバイス

 文化、地理、語学、習慣…。まだインドネシアに慣れないうちに、与えられる最初の試練は「生活する場所を見つける」こと。ジャカルタで住居を決める際に邦人が留意すべき点、最近の住宅選びの傾向を、ジャカルタの不動産関係者に聞いた。
 ジャカルタで不動産業を始め八年目を迎えるメゾンマップの竹谷恵美さんは、「一九九八年の通貨危機などの影響で、ここ数年、邦人駐在員は単身赴任者が増加している」と指摘。家族と暮らすことを考え南ジャカルタ周辺に邦人家庭が集中していたが、最近は通勤に便利な中央ジャカルタ周辺で千八百─二千ドルの物件を見つける単身赴任者が多いという。
 ここ数年人気が出ているのは「サービスアパート」と「ゲストハウス」。サービスアパートは、ホテルのような設備が整っており、電気・水道代は込みで、掃除などのサービスも良く、忙しい単身赴任者に好評。ゲストハウスは、邦人をターゲットにしたものが多く、和食の朝食などが付き、値段も手ごろだという。
 契約時に注意したいことは、「契約書をきちんと理解することはもちろん、入居時に大家さんの立会いのもと、家具をチェックすることが後のトラブルの回避になります」と竹谷さん。
 家具が備え付きの場合、数を確認しておかないと契約解除のときに「テレビがなくなっている」などと文句を言われることもあるという。
 また、下見のときにはロビーの清潔さや、警備員、受付の態度を見ておくのもポイント。「気持ち良く暮らすためには、大家さんや管理会社のマネジメント力が重要。スタッフの態度が悪かったり、部屋が清潔でない場合は要注意です」
 さくら不動産の中島康子さんは、インドネシアの物件には、アパートの管理会社が部屋を貸す「マネジメント物件」と個人が購入した部屋を貸す「個人オーナー所有物件」があると説明。
 マネジメント物件はアパート内に管理会社があるので入居後、問題があったときに安心できる。
 一方、個人オーナーの場合は、家賃のディスカウントや室内の備品に関するリクエストが通るなど融通が利くが「オーナーの面倒見が良くないと、いざ問題が起きたときに連絡が取れないなどのトラブルも起こり得る」と話す。
 また個人所有のときは、部屋が改装されている場合もあるので、入居前に排水や家具の配置などについてチェックをしたほうがよいとのこと。
 周辺地域の洪水や渋滞の状況については一〇〇%の保証はできないが、不動産屋で相談に乗ることが可能。
 「部屋を選ぶ際は良いなと思う物件でも、契約前に再度足を運ぶと、気付かなかった不便さが見えることもあります」とアドバイスしている。

(おわり)


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