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2002年9月25日 じゃかるた新聞掲載

来々!新チャイナタウン 紫禁城、万里の長城、獅子舞
 なんでも中国、華人層を狙う
 チブブールのコタ・ウィサタ
 テーマパークと一体化した住宅団地「コタ・ウィサタ」(チブブール)に、中国風建築の商店街で中国産品を売る「カンプン・チナ」が登場した。スハルト体制下では中国文化が厳しく制限され、ジャカルタの中華街コタも、ほかの国のチャイナタウンに比べると地味な装いだ。カンプン・チナは「これでもか」とばかりに、中国色を打ち出したのが特徴。ジャカルタ首都圏に百万人と見込まれる華人層を狙い、観光も同時に楽しめるショッピングセンターを目指す。

 「山海関」の額のかかった立派な門をくぐれば、そこにあるのは紫禁城、万里の長城。丸い橋のかかった池には鯉が泳ぐ。
 赤、緑、青などの原色で彩られた、寺や塔を模した商店街を大勢の人が行き交う。スピーカーから流れるのは中国語の流行歌。獅子舞がにぎやかに練り歩き、見物の人だかりができた。夕方になると赤提灯に火が灯り、建物が電飾で浮かび上がった。
大勢の人でにぎわう、飾り付けられたカンプン・チナの入口の門
大勢の人でにぎわう、飾り付けられたカンプン・チナの入口の門
 十五日のオープンから一週間で、約六万人の人出を記録。日曜日に繰り出す家族連れが多い。門の前で記念撮影をしたり、安い掘り出し物を探し、入り組んだ路地の店を一つずつのぞいて歩く。
 約一ヘクタールの敷地に二百店がひしめく。売っているのは衣類や食べ物が多いが、ほかには健康器具、茶、お香、小物などの飾り、おもちゃ、自転車、時計、鯉など、さまざま。中国製品であることが原則だが、インドネシア製と混ぜて売っている店も多い。
 「お客はインドネシア人と華人の両方。茶わん、皿などの輸入陶器も扱っているが、売れ筋はジャカルタで作っている安いアクセサリー」と華人のクリスティーンさん(三二)。
 クリスティーンさんは「中華街のコタには商店しかないけど、ここには中国風建築物があるから」と魅力を語る。人出を見込み、二店舗を出した。
 訪れる人には華人の姿が目立つが、インドネシア人も楽しんでいるようだ。南スマトラ出身の女性は「面白い場所。子供服が安かったので買った」と語った。一方、中国系の女性は「マンガドゥアの方が安いから買い物はしなかった」と言うが、「中国みたいな雰囲気。シドニーに二つあるチャイナタウンのうち、大きい方に似ている。にぎやかで気に入った」と語った。
 デベロッパーのメカヌサ・チプタ社は、シナールマス・グループと丸紅など外資三社との合弁。松井有恒・副社長は「集客力を上げ、チブブール一帯だけではなく、ジャカルタ首都圏全体の、レクリエーション・ショッピングセンターにしたい」と意気込みを語った。 
 今後、カンプン・チナのようなテーマパーク的商業センターとして、インドネシア、アメリカ、日本を来年から順にオープンする予定だ。カンプン・ジュパンでは、ゲームなどのエンターテインメント関係を充実させたいという。

■世界の名所タウン

 コタ・ウィサタは一九九七年に売り出しを開始した住宅地。建設予定の一万三千戸のうち三千五百戸が完成、約二千戸が居住済みだ。
 区画の名前は「ビバリーヒルズ」「フロリダ」「アムステルダム」「モナコ」など、西欧の街や地域などから名付けられ、自由の女神、ホワイトハウス、凱旋門、五重塔などのミニチュアがそこかしこに建つ。
 家は百平米で三億五千万ルピア、二百平米で七億ルピア、四百五十平米で十五億−二十億ルピア。
 日曜日には、家とミニチュア建造物を見に訪れる家族連れが多い。ヨーロッパ風の噴水や自由の女神像の前で、写真を撮っている親子がたくさんいた。通りでは、家を買えない人のためにか、露天商が西洋風の家のミニチュアを売っていた。マイホームと海外旅行への夢はどこでも変わらないようだ。







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